羽衣の文字道祖神

道祖神は、古い道筋や辻、集落の外れなどに祀られているのを見かけます。「サエノカミ」、「サイノカミ」、「ドウロクジン」、「チマタノカミ」、「猿田彦神」、「久那土神」などと地域によって呼び方も様々です。

羽衣区内には篠原金物店と元南陽堂との間を南に通る新道と元近江屋酒店と元フナハシ洋品店の間の安居山を経て沼久保に向かう旧道とが交差する地点に文字道祖神が立っています。いつ建立されたかは不明です。

道祖神は、交通や旅の安全を守る神、災いの侵入を防ぐ神、また夫婦和合、子孫繁栄や子供の守り神、さらに雨乞いや病気平癒などといったように、私たちの生活に身近な地神として様々な形で信仰されています。富士宮市内には、調査の結果、道祖神を祀る場所が342ヶ所、道祖神が398基あるとされています。