蛙石

大きな蛙そっくりな自然石が祀られる蛙石神社は、近隣では蛙石さんと呼ばれ、この祭神に供えられる御神水をイボにつけると取れると言われ、蛙石のイボ神さんと区民に親しまれています。毎年、8月16日が祭日で往時では露店が並び、芝居が催されていたといい、現在では祭事だけが区民の手によって執り行われています。その昔は近くの井戸の水をイボにつけるとなおるといわれていたそうですが、今ではそこから引いた水を蛙石の前の容器に入れ、それをイボにつけるといいといわれています。実は、この蛙石、イボ神様だけではなく目の病の神様でもあり、万病の神様ともいわれています。

「富士山ふるさと展示室」の資料によると、その昔、夏の夜空から青い光を放った物が落ちてきたといいます。その石が、実に蛙の形だったことから、「蛙石さん」と命名され、お祀りしたとの記載がありますが、富士山の噴石というのが有力説となっています。